ワザリング・ハイツ -annex-

どんなに忙しい毎日でも、紅茶を飲んで、ほっとひと息。

ノベルゲーム(game)-紙の上の魔法使い

『紙の上の魔法使い』を読む 続(感想・レビュー)

「明らかに現実的な生きた完全なもの」として、すなわち自己の「健全さと妥当性」を疑うことのない人物。こうした人間を描かないカフカの作品を称してR・D・レインは次のように述べる。「事実、このような確信なしに生きるとはどういうことなのかを伝えよう…

『紙の上の魔法使い』を読む 後夜(感想・レビュー)

妃ルートの満足感は筆舌に尽くしがたい。鬱にならない作品を物語としてあまり信用できないと思ってしまう私は、めくるめく訪れる鬱エンドの連続に終始笑顔であった。まあそれはさておき。 『紙まほ』はとにかく情報量が多い。それゆえ情報の氾濫とそれによる…

『紙の上の魔法使い』を読む 前夜(感想・レビュー)

疲れた、というのが正直な感想。まるで19世紀イギリス小説を読んだあとのように、なにか書くって言ったってどこから手つけりゃいいのよ・・・・・・と途方に暮れてしまった本作。挿話の量だけでなく問題提起の量もひとしお。必ずしも個々の主題が十分表現されてい…