ワザリング・ハイツ -annex-

どんなに忙しい毎日でも、紅茶を飲んで、ほっとひと息。

感想・考察(レビュー)-CLANNAD

『クラナド』を読む 第三夜

第二夜において、並立する世界が互いのifでありつづけると書いた。どちらが本物というわけでもない、オリジナルのないコピーである。ここにもやはりボードリヤールのシミュラークルの概念を導入することができる。ドゥルーズの仮面の比喩をひくまでもなく、…

Reading CLANNAD: Second Night

As we saw before, in this work it is important to consider time axes as the ones which enable us to read “a repetitive story” profoundly. There is lots of thought-provoking works triggering the desire to analyse, which is devoted to higher…

『クラナド』を読む 第二夜

本作において時間軸が重要であることは先に述べた通りだが、この時間軸というのは「ループもの」を読解する際の一般的な手綱である。考察と銘打った“推理”を誘う作品は示唆に富むものが多いし、そういった推理は作品の価値を高めるのに必要なものでもある。…

Reading CLANNAD: First Night

“Theory of Everything”, entitled in episode 14 in the first-term, is string theory which has been featured as an universal theory in physics. In fact there appear in the story a book on wave function and mention of the many-worlds interpre…

『クラナド』を読む 第一夜

1期14話に付された表題の“Theory of Everything”(万物の理論)とは、物理学が万有の理論として注目するひも理論を指す言葉である。実際に物語のなかで波動関数の書物が出てきたり多世界解釈についての言及があったりするのは時流を感じさせるが、ここでその…

Reading CLANNAD: Eve

CLANNAD was released as a PC game in 2004, which was to be made into animation in 2007-08 (first term) and in 2008-09 (second term). It is one of the readings to scrutinise how much narrative grammar, taken an attempt in all kinds of gal g…

『クラナド』を読む 前夜

PCゲームとして『クラナド』が発売されたのは2004年、そののちに映像化されたアニメ版の第1期・2期はそれぞれ2007年~08年、2008年~2009年に放送された。美少女ゲーム・アニメ(さらにはその他の物語メディア)においてそれまで試みられてきたあらゆる物語…