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ワザリング・ハイツ -annex-

どんなに忙しい毎日でも、紅茶を飲んで、ほっとひと息。

日本文学おすすめ再掲

過去記事のうちから、三年経ってもいまだ重要だと思う作家の記事を厳選。いま読まれてもそこまで恥ずかしくない記事だろう。たぶん。今回は現代日本文学篇。

 

柳美里

sengchang.hatenadiary.comよく炎上する面白い作家。私小説に近い作品を発表しつづける、いまでは稀有な作家のひとり。一冊だけ小説を選べと言われれば私は迷わずこれを選ぶ。生きてゆく苦しさや難しさをここまで切実に描出した作品にはなかなかお目にかかれない。かの河合隼雄も諸手を挙げて認めた傑作小説。

 

多和田葉子

sengchang.hatenadiary.com翻訳についてかなり興味深い発言を多々残している作家。現在はドイツ在住であり、日本語とドイツ語で作品を書き、ドイツでゲーテメダルなども受賞する偉人。上記以外の作品であると『飛魂』もおすすめしておきたい。私は特に、意味の移ろい、不確定性を主題にとって、彼女の作品を読むことが多い気がする。

 

堀辰雄

sengchang.hatenadiary.comジブリが映画化する以前からもちろん私は推していた。本作も然ることながら、短篇「美しい村」の自然描写も本当にすばらしく、描写だけを乱読することも多い作家のひとり。国木田独歩川端康成の描写に唸る読者ならば一読の価値はある。文学の命は描写であると私に何度も教えてくれた印象深い作家でもある。

 

小池昌代

sengchang.hatenadiary.com詩が難しいというのは誰が言いだしたことなのか。そういう場合、たいていは詩が難しいのではなく、詩の読み方を知らないだけのことが多い。しかし小池昌代については、読み方を知らなくても楽しめる作品が多く、苦手意識のあるひとにこそ読んでもらいたい作家である。近づきやすい雰囲気をもちながらかなり難解な寺山修司よりはよほど読みやすい作風である。

 

村上春樹

sengchang.hatenadiary.com十年ほど前に夢中で読んだ作家のひとりで、その後はほとんど顧みなくなった作家でもある。若いうちに読むべし。流行も大いに手伝って、とにかく参考文献が充実しており、文学をどう読むかのイントロダクションにはもってこいの作家である。『羊をめぐる冒険』と『ノルウェイの森』だけはいまでも折に触れて開くことがある。

 

 

三年ほど前の記事からなのでこのラインナップ。いまであれば夢野久作堀江敏幸川端康成谷崎潤一郎は必ず加えるにちがいない。そのほかの日本文学についての記事は以下のリンクから一覧を参照できます。

⇒文学(Literature)-日本文学 カテゴリーの記事一覧 - ワザリング・ハイツ -annex-